化粧品成分センチフォリアバラ花エキスやセンチフォリアバラ花水の抗菌性

センチフォリアローズに防腐効果なし！
こっそり1,2-ヘキサンジオール配合の無添加化粧品

弊社はエステサロン様向けにタラソパック（タラソテラピー海藻パック）の「マスク・ダルモールロゼ」を販売させて頂いている関係上、美肌作りのためのさまざまなご質問やご要望を頂戴します。なかには、弊社製品以外のことについても、成分に関してのご相談といったことも・・・。首記のセンチフォリアローズ（ケンチフォリアローズ）に関して複数のエステティシャン様よりご質問を頂戴したため、今回記事を書かせて頂きました。

センチフォリアローズとは、花弁数（花びら数）が多いという意味があり、バラのなかでも花弁数が多い種となります。香りや自生地もダマスクローズに近く、オールドローズに分類されます。弊社の「マスクダルモールロゼ」にはこの薔薇花弁粉末（ローズペタルパウダー）を配合しております。外用のほか食用としても長い歴史があることから、高い安全性が確保されているといえるでしょう。

このセンチフォリアローズの抽出物である「センチフォリアバラ花水」や「センチフォリアバラ花エキス」はよく化粧水や美容液等コスメによく配合されますが、あるサロン専売品は「センチフォリアローズには抗菌性/防腐効果があるから防腐剤無添加でも大丈夫」といった宣伝がなされているようです。

よくバラには、抗菌性や抗ウイルス効果があるといった情報が、インターネット上でいわれています。実際にバラを編み込んだ「抗菌マスク」といった商材も、販売されているようです。しかし安全性/危険性などが不明な遺伝子組み換えのバラは別として、通常のバラには抗菌性などはなく、雑菌などに非常に弱いです。弊社は10年以上バラを様々な角度から調べていますが、好気性のカビにも嫌気性細菌にも、とにかく弱いです。

適しない包装資材を使用する等、保存方法が不適切であると、グラムあたり200万個もの一般細菌数となってしまいます。そうなってしまうとバラ花弁は色あせて、香りもまったく傷んで臭くなります。実際にそのようなバラ花弁粉末が、百貨店さんのテナントショップで販売されていたりもします。一般細菌数が200万個であれば、一般的には「腐っている」「腐敗している」レベルです。

ただしセンチフォリアバラ花水にパラベンなどの防腐剤が配合されていたり、センチフォリアバラ花エキスが防腐効果のあるエタノールやヘキサンなどの溶剤で抽出されていると、それら自体には当然ながら防腐効果はあるでしょう。ただしそれを化粧水等コスメに配合したとしても、全体としての防腐効果までは得られず、結局は何らかの防腐剤を添加する必要がでてきます。よくよく調べてみると、それらの商材にはセンチフォリア抽出物とともに、防腐剤である1,2-ヘキサンジオールがこっそりと配合されていたようです。販売者/製造者の言い分としては、1,2-ヘキサンジオールは保湿剤であり、防腐剤ではないということですが、もちろん詭弁の域は出ないでしょう。

弊社はとくに、1,2-ヘキサンジオールを配合することが、悪だといっているわけではありません。防腐剤を添加しているのにもかかわらず「防腐剤を添加 or オーガニックコスメ」と称し、エステティックサロンオーナーさんを通して消費者/利用者さんを欺くことに、問題を感じるわけです。いつかはバレる嘘ですから、結局はサロンさんの信用もなくしてしまう結果となります。

なお弊社は手作り化粧水の材料「アクア・ダルモール77ミネラル」を販売している関係上、自称「超敏感肌」のお客様より、さまざまな情報を頂戴します。そのなかには肌トラブル情報などもあるわけですが、無添加化粧水やオーガニック化粧水による肌荒れが多いのが、ローズマリーエキス（ローズマリー葉エキス/ROE）配合品で、次に多いのが1,2-ヘキサンジオールです。意外に思われるかもしれませんが、パラベン配合品による肌トラブルは、弊社は聞いたことがございません。パラベン配合を肯定するわけではありませんが、現状はこうなのです。

なお1,2-ヘキサンジオールに関しては、別の記事をご覧下さい。海外の情報を織り交ぜるなどの、グローバルな視点より記述しております。ご参考にして頂ければ幸甚です。

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