エコサート認定/認証成分配合のオーガニック化粧品の安全性と価値や意義

エコサート認定成分配合オーガニックコスメ？
～エコサートの本当の価値や意義～

この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。

オーガニックコスメの本当を知ろうシリーズ⑯

前回の記事では、「エコサート」について書きました。今回はこの「エコサート」ということばをＰＲに利用している、化粧品に関して書きたいと思います。

「国際有機認定機関エコサート認証成分配合」

「エコサート認定オーガニック成分配合」

「エコサート認証成分配合」

化粧水等の自然派化粧品に、上記のようなフレーズがＰＲされている場合があります。たしかに原料がエコサート認定となるためには、それなりの厳しい審査が必要です。しかしその成分を配合しているからといっても、最終製品である化粧品が、とりたててハイレベルのオーガニック化粧品であるといいわけではありません。たとえば弊社が使用する化粧品原料のほとんどは、エコサート認証原料です。しかし弊社の最終製品に、「エコサート認証原料を高配合」などと、ＰＲする気などはありません。ほとんど意味がないばかりか、消費者の方に「エコサート認定化粧品」と誤解を招く恐れがあるからです。

また、最終製品に関するエコサートの基準は、アルガアイ的にはそれほど安全性が高いとは思えないのも、理由のひとつです。エコサートに限らずオーガニックコスメの最大の価値は、使用者への安全性確保ではなく、農地を含めた環境保護でしょう。農薬等の毒物による汚染度が低くなれば、地球レベルですべての人々が、より健康的に暮らせる可能性が高まるからです。

とはいうものの、「エコサート認定化粧品」であれば一定の基準をクリアしている、比較的お肌が丈夫な方には優れたオーガニック化粧品として考えてもよろしいのではないでしょうか。ただし前回の記事にも書きましたが、過信せず全成分をチェックするなど、安全性を確めるべきでしょう。前回の記事の繰り返しとなりますが、たとえ有機栽培された作物であっても、大半の植物には固有の毒素・アレルゲンが含有されています。そしてそれが、アレルギー性皮膚炎を発症する原因となり得ます。またエコサート認定化粧品は、低刺激性で敏感肌用ということではありません。

次回の記事では、この「エコサート認定成分配合」という言葉を利用した、奇怪な宣伝をしている化粧品について書きたいと思います。

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