洗顔はニキビ予防・治療に効果的？

尋常性座瘡と合成洗剤との関係

ニキビはその段階や状態により、いくつかの種類に分けられるようです。発症部位がお顔で皮脂が毛穴に詰まった状態のものが、「白ニキビ（閉鎖面皰）とよばれています。角栓化したコメドが酸化・腐敗して、黄色や黒色のコメドが内在するものが黒ニキビ（開放面皰）とよばれています。そして黄色ブドウ球菌やアクネ桿菌などの雑菌が毛穴（皮脂腺】内部で繁殖して、炎症が起こったものが赤ニキビ、これが一般的にいわれるニキビ（面皰）です。そして炎症の結果として膿（うみ）がたまった状態のニキビが、黄色ニキビとなるわけです。

面皰の「面」は「顔（ツラ）にできる」という意味があり、顔を含めた全身の部位にできる場合に、「尋常性座瘡」と呼ばれています。ですから赤く炎症を起こした「背中にきび」の正式名称は、「尋常性座瘡」となります。

このうちの白ニキビですが、さほど気にする必要はないようです。イチバン問題なのは、炎症が起こっている赤ニキビでしょう。皮膚や身体の免疫力が弱っていれば、よりひどいニキビとなるようです。読者様もご存知のように、健康な皮膚上には、黄色ブドウ球菌等の常在菌がいます。ヒトのお肌が健康であれば常在菌は、有害な雑菌等からお肌を守ってくれる、有益な役割をします。常在菌が排出する代謝物によりお肌が弱酸性になることは、よく知られていることでしょう。通常健康なお肌であれば、常在菌や常在菌が排出する物質に対して、抵抗力があります。

ところが宿主であるヒトの一旦体力が失われたりお肌が弱くなってくると、この常在菌は人体に対して攻撃を始めます。これが「日和見菌」といわれるゆえんです。身体が弱るとは、たとえば栄養が十分でなかったり、生理で体調が崩れたり、ストレス過多であったりと、さまざまな原因が考えられるでしょう。その他の原因としては、化粧水等コスメに含有される化粧品成分ということもあり得ます。（詳しくは後段にて）

とくにストレスが多い方には、ビタミンＣ不足が問題となることがあるようです。赤ニキビに限らず皮膚病全般において、ビタミンＣは皮膚にも強い抵抗力を持たせるようです。（ただしサプリ等でビタミンCを摂取する場合は、葉酸欠乏引き起こさない、成人１日あたり2000mgまでとされています。）

次は、スキンケアの観点からです。よく美容サイト等では、「洗顔」や「保湿」がニキビ予防手段として紹介されています。確かに保湿は大事でしょう。潤すことによりお肌が強くなり、抵抗力は増します。またテカリ/脂浮きのある箇所にニキビはできやすいですが、潤いが確かであればテカリはおさまり、皮脂の過剰分泌も落ち着きます。（もしテカリが改善しない場合は、その保湿剤は皮膚上をただ単に、べたつかせているだけです。）

しかし「洗顔」に関しては、必ずしも必要とは言えないようです。弊社アドバイザーの医師の北廣美先生（奈良県三郷町医療法人やわらぎ会理事長/代替医療分野の第一人者としてとても有名）によれば、「世界中には洗顔の習慣がない民族もいるが、特段ニキビができやすい等のお肌が不健康であるわけでない。」とのことです。じつはこの貴重な北廣美先生の情報が、この記事の最重要ポイントとなります。

えっ！そんなの考えられない…。

たしかにほとんどの美容サイトでは、ニキビ予防に洗顔が推奨されています。まったく正反対とも思えるような、ニキビ対策です。しかしよくよく考えてみると、人類の枠だけでなく動物全般の生活スタイルを考え併せると、不思議なことではないでしょう。動物番組を視聴していると、水浴びをする動物のシーンがありますが、洗顔をしているシーンは見たことがありません。また一生を木の上で過ごす動物の場合は、木の実や葉っぱ等の食物から水分を摂取するだけで、水を飲むこともない種もいます。しかし彼らの顔には、ニキビは見当たらないのです。

以上のことから言えることは、「どうしても洗顔をしたいのであれば極力肌負担のないように！」ということです。端的に申し上げるのであれば、合成洗剤に弱い方はお肌に優しい純石けんを使用しての、純石鹸洗顔をすべきということです。これだけで皮脂の過剰分泌やニキビの発症を、大きく抑えることが可能となります。詳細は中高生のニキビ改善に関する、当サイト内の別の記事をご覧下さい。また純石鹸に関する一般的情報やおすすめの純石鹸、正しい洗顔方法に関して、当サイト内の別のシリーズ記事をご参照下さいませ。このニキビ対策はそのまま、背中ニキビ対策にもつながります。

そしてもうひとつ、これは他の美容サイトではまず書かれていないことですが、死角となっているニキビの原因があり得ます。それはスキンケア製品や化粧水等コスメによく配合される、甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウム（グリチルリチン酸2K/GKⅡ）と称される化粧品成分です。この化粧品成分には様々な副作用があり、そのひとつが免疫抑制作用です。お肌をニキビ菌や日和見菌に対して、相対的に弱体化してしまうのです。日頃から同化粧品成分配合化粧品をお使いの方でニキビができやすい方は、要注意でしょう。

またこの薬効成分には抗炎症作用があるため、ニキビケア用の薬用化粧水によく配合されますが、長期連用しているとニキビが極端に悪化する場合があるので、注意が必要です。詳しくは当サイト内の別の記事をご覧ください。少々洗顔というテーマから逸れましたが、大切なことなので記述させて頂きました。

なお、洗顔を純石鹸洗顔に切り替えることができないと、お悩みの方がいらっしゃると思います。日頃から化粧下地クリームを使用した、しっかりメイク（バッチリメイク）をされている方です。ニキビ対策を優先されるのであれば、思い切って下地クリーム不使用の「ファンデーション直塗り」をされてはいかがでしょうか。当サイト内の「ダブル洗顔とはと題した記事にも書きましたが、しっかりメイクはお肌に大きな負担を与えます。

下地無しでファンデーションがキレイを馴染ませる化粧水は限定されますが、乾燥肌対策にもなるという大きなメリットがあります。乾燥肌が改善されれば、乾燥肌に起因する①テカリ、②毛穴の開き、③いちご鼻、④粉ふき肌といったお悩みが、意外なほど簡単に解消される可能性が高いでしょう。このあたりも視野に入れたニキビ対策を、アルガアイはおすすめ致します。

（以下弊社製品ＰＲ）

アルガアイの「アクアダルモール77ミネラル」のおすすめレシピで出来上がった化粧水は、化粧下地クリームを必要としません。お肌に負担を与えにくいミネラルファンデーションが、よれることなくキレイにのびると好評です。そのためオイルクレンジングが不要となり、純石鹸のみでのメイク落としが可能となります。

またＴゾーンのテカリを即改善したい場合は、アルガアイのタラソテラピー海藻パック「マスクダルモールシリーズ」をお使い下さい。テカリ防止効果が長続きするので、ブライダルエステ用としても好評です。

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